Hyper-V 環境下でファイルレベルの復元を行うには、FLR プロキシのインストールが必要になります。
<注意事項>
- オリジナルのドライブ名は保持されません。volume0、volume1 などのように表示されます
- ファイルシステム、パーティションテーブル、またはパーティション境界が正しくないパーティションはマウントされない場合があります。
- シンボリックリンクは復元されません
- Windows の GTP ダイナミックディスクはファイルレベル復元のサポート対象外です
- スパースファイルはシックファイルとして復元されます
- /dev、/var/spool、/var/run、/proc、/sys フォルダは復元から除外されます
- CryptnetUrlCache は復元から除外されます
- クラウドキャッシュをご利用の場合、クラウドキャッシュと FLR が接続されていることを確認します
- 暗号化されたファイルやボリュームはファイルレベル復元のサポート対象外です
- 一部のファイルが復元されない場合、progress logには失われたファイルの数が表示され、詳細ログには失われたファイルの名前が一覧表示されます。
<インストール方法>
- Phoenix 管理コンソールにログインします
- 任意の Organization に移動し、上部メニューから Protect > Hyper-v を選択します。
- 「FLR Proxy」タブを選択します。
- 「Register FLR Proxy」ボタンをクリックします。
- 画面が表示されるので、「1. Deploy the Hyper-V FLR Proxy」で「Download」をクリックし、エージェント(VHD ファイル)をダウンロードします。
- 「2. Activate the Hyper-V FLR Proxy」でアクティベーショントークンを生成します。各項目は下記になります。
Token Lebel このトークンの説明を記入します。 This token can activate このトークンで有効化できるホストの台数を記入します。 The token expires in このトークンの有効期間を記入します。 - 「Generate」をクリックすると、アクティベーショントークンが生成されます。生成されたアクティベーショントークンをコピーし、メモ帳などに貼り付けます。「Done」をクリックします。
- Hyper-V 側で第一世代の仮想マシンを作成し、上部でインストールした VHD ファイルを紐付けます。この際、統合サービスでゲストサービスを許可します。
※ ゲストサービスは Windows Server 2008 と 2008 R2 にはありません。 - FLR プロキシを起動し、PuTTy などで接続します。
- FLR プロキシに接続したら、ユーザネームとパスワードを入力し、ログインします。デフォルトは下記になります。セキュリティのため、ログイン後にパスワードをリセットしてください。
username : root
password : druvaphoenix - ログイン後、Welcome 画面が表示されます。Druva Phoenix PublicCloudを選択します。
- 次のページで必要なページ番号を入力し、下記の情報を入力します。
-
Network Configuration Static/DHCP か DHCP を選択できます。Static/DHCP を選択した場合、IP アドレス、ネットマスク、ゲートウェイ、プライマリDNS及びセカンダリ DNS のドメイン、ドメインなどの情報が必要になります。DHCP を選択する場合、DHCPIPが設定されます。プロキシに dhclient が稼働していないことを確認してください。 Change hostname ネットワーク設定後、CentOS のホスト名を変更できます。変更する必要がない場合、エンターキーを押してください。 Network Proxy Settings ウェブプロキシをお使いの場合、「Do you want to use Network Proxy Setting」というメッセージが表示されたら「yes」を入力します。下記の情報を入力します。なお、不要な場合は「No」と入力してください。 Proxy Type サポート対象は HTTP、socks4、socks5 です Proxy Server IP 有効なプロキシサーバの IP を入力します Proxy Port 対応するプロキシポート番号を入力します Username 有効なユーザ名を入力します Password 有効なパスワードを入力します Provide activation token 上記の手順 7 で生成されたアクティベーショントークンを入力します。入力後、プロキシは NTP サーバと同期します。デフォルトでは CentOS NTP サーバです。 Change the time zone タイムゾーンを変更します。変更する場合は「yes」を入力し、下記の手順に従ってください。変更しない場合は「no」を入力します。
1. 大陸のリストが表示されるため、対応する番号を入力します
2. 国のリストが表示されるため、対応する番号を入力します
3. 「1」を入力します
タイムゾーンを変更するとFRLプロキシが再起動しますExit 同期が完了するのを待って終了します
FLRプロキシのデフォルトのパスワードをリセットすると、/opt/Druva/Phoenix/bin/にあるHyperVFLRProxyConfユーティリティが呼び出されます。HyperVFLRProxyConfユーティリティは、手順4〜6を実行してFLRプロキシの構成を完了するときに、入力を求めるプロンプトを表示します。
Hyper-VホストでFLRプロキシ仮想マシンの名前を変更しても、管理コンソールですぐには更新されません。FLRプロキシ仮想マシンを再起動ください。
<ウェブプロキシを利用している場合>
- PuTTy などで FLR プロキシに接続し、ログインします
- 下記のコマンドを入力します。プロキシタイプや IP ポートを自社環境に書き換え、ご利用ください。
PhoenixHyperVFLRActivate set_proxy_details -t [proxy_type] -i [proxy_IP:port] -u proxy_user -p proxy_password
例)
PhoenixHyperVFLRActivate set_proxy_details -t http -i 127.0.0.1:8081 -u admin -p p@$$w0rD