Hyper-V の仮想マシンを復元する場合の手順を記載します。
なお、復元先をオリジナルの場所か、別の場所かを選択することができます。
復元先に指定するホストは、Phoenix に登録されている必要があります。
<オリジナルの場所へ復元する場合 >
● 手順
- Phoenix 管理コンソールにログインし、左上から任意の Organization を選択します。
- 上部メニューから「Protect」>「Hyper-V」をクリックします。
- 「Configured VMs」タブを開きます。
- 復元したい仮想マシンにチェックを入れ「Restore」ボタンをクリックします。復元画面が開きます。
- デフォルトでは、「Data Restore」オプションが選択されています。「Full VM Restore」を選択します。
- ドロップダウンから復元したい世代を選択し「Proceed to Restore」をクリックします。
- 復元先を選択する画面が開きます。「Restore to original location」を選択し、「Finish」をクリックします。
※エージェント 4.7. 以前を使用した仮想マシンにて、バックアップ後に名前、メモリ、vCPU などの仮想マシン構成を変更した場合は下記の挙動となります。
- 復元時に更新された構成を上書きします
- 仮想マシンの名前、メモリ、vCPU などバックアップ時の構成で復元します。
● 復元時の挙動
- Phoenix エージェントが 4.7.4 以前の場合、仮想マシンを削除します。なお、ファイルやディスクは削除されません。
- ディスクと設定ファイルをオリジナルの場所に復元します。
- 同一の場所にディスクやファイルが存在した場合、オリジナルのものは名前の末尾に「.Phoenix.${復元ジョブの ID}」を付与されます。
- Phoenix エージェントが 4.7.4 以前の場合、仮想マシンを作成します。
- 物理ディスクや共有ディスク、バックアップから除外されていた仮想ディスクは、復元された仮想マシンにひもづきません。
- 仮想マシン ID は保持されます。
<別の場所へ復元する場合 >
● 手順
- Phoenix 管理コンソールにログインし、左上から任意の Organization を選択します。
- 上部メニューから「Protect」>「Hyper-V」をクリックします。
- 「Configured VMs」タブを開きます。
- 復元したい仮想マシンにチェックを入れ「Restore」ボタンをクリックします。復元画面が開きます。
- デフォルトでは、「Data Restore」オプションが選択されています。「Full VM Restore」を選択します。
- ドロップダウンから復元したい世代を選択し「Proceed to Restore」をクリックします。
- 復元先を選択する画面が開きます。「Resotre to alternate location」を選択し、下記の項目を記入し、「Next」をクリックします。
-
Virtual Machine 復元後の仮想マシンの名前
Resotre to alternate location を選択した場合、新しい仮想マシンが作成されます。Destination Hyper-V Host 復元先に指定する Hyper-V ホスト Cluster 選択したホストが存在するクラスタ SCVMN 選択したホストが存在するSCVMM Configuration File Location 設定ファイルをダウンロードするホスト内の場所を指定します。
下記のどちらかを選択します。- Local Folder Path
ローカルフォルダを指定します。フォルダアイコンをクリックすることで、ホスト内の階層を参照できます。 - SMB Share
共有フォルダのパスを記入します。
Disk(s) Location 仮想ディスクをダウンロードするホスト内の場所を指定します。
下記のどちらかを選択します。- Local Folder Path
ローカルフォルダを指定します。フォルダアイコンをクリックすることで、ホスト内の階層を参照できます。 - SMB Share
共有フォルダのパスを記入します。
Network プルダウンから使用するネットワークを選択します。 - Local Folder Path
- 復元内容が表示されます。確認し、「Finish」をクリックすると、復元が開始されます。
● 復元時の挙動
- ディスクと設定ファイルを指定された場所に復元します。
- ディスクやファイルがすでに存在する場合、オリジナルのものは名前の末尾に「.Phoenix.${復元ジョブの ID}」を付与されます。複数のディスクが同じ名前を使用している場合は、名前に「_1, _2, _3」などを追加します。
- エージェントは、復元されたディスクと設定ファイル、及び新しい仮想マシン ID を使用して仮想マシンを新規で作成します。
- 物理ディスクや共有ディスク、バックアップから除外されていた仮想ディスクは、復元された仮想マシンにひもづきません。
- バックアップ方法が VSS の場合、バックアップ時の全てのチェックポイントが保持されます。
※仮想マシンは、復元された後電源がオフの状態になります。